たったひとりの君に出会えたなら

夢を見ていた日々もあります。しかし実際のところ自分自身は夢見るころをすぎて、結婚は昔にあきらめました。「夢」について書く企画が、自分が参加している書く部で立ち上がっています。夢なんてと、書くのを断念しようと思いましたが、せっかくの企画なので夢をお題に書きたいと思います。
webで活動して長いです。昔を振り返ると1996年に初めてのmacを秋葉原で買って、独学でホームページを作って以来ほとんど途切れることなくwebの世界に向き合っています。
ネットだけではいけないと、趣味の写真をきっかけにリアルでの写真展を気合を入れて何度か企画して開催したり、グループ展にも参加してきました。アートフリマでは写真の作品を販売したこともあります。リアルでの交流も体験済みです。そんな自分自身の写真の活動がマスコミにも取り上げられたことがあります。
幸い、学生時代から友達には恵まれていて古くからの親友(「青春を共に過ごした親友」に登場)がいます。心が近い仲の良い兄貴もいます。そのほか昔からの友達も何人かいます。もちろん何人かの彼女と付き合ってきました。
その一方で、自分はずっとwebに向き合っていて、昨年の暮には2001年からの活動を総括したこのBlog(https://www.sasao.jp/)も開設しました。
あまりにも何かにのめり込むと、周りが見えなくなるほどそれに没頭します。webに対しても同様です。そんな中で、ずっと希求してきたのは「たったひとりの君に出会えたなら」ということです。
たったひとりの君って本当にいるのかなと冷静になると思うのですが、実際の自分はまだあきらめてはいません。結婚こそ断念せざるをえない自分ですが、もうひとりの、たったひとりの君に出会いたいというのが自分の夢です。
それは新しい友達かもしれないし、もしかしてもうひとりの親友になれるかもしれない。近年は、結婚はしなくてもパートナーなどと呼んで結ばれるケースもあります。冒頭に結婚は昔にあきらめました、と書きましたが自分に心底共感してくれる誰かはいてくれたらいいなと思います。「たったひとりの君に出会えたなら」がささやかな自分の「夢」です。
みんなで書く部 お題「夢を書く企画」 by ことばとさん主宰 書く部
初出:2025年4月12日 『たったひとりの君に出会えたなら』/ note(@86bunko)