ずっと見ていた風景が変わる時
フィルムカメラを買って随分と時間が経ちました。気軽なつもりで、LOMOといロシア製のブランドのカメラを買って、まったくの独学で写真を始めました。当時からwebサイトを運営していたので、発表する場所がありました。LOMOは、まったくのフィルムカメラで全然思ったように撮れなかったのですが、それがかえって写真を撮るのを面白くさせていました。フィルムで24枚、36枚撮っては、現像に出して一喜一憂して写真を楽しんでいました。
長く住んでいた首都圏から地方に来てから来年で丸十年になります。相変わらず、写真を撮っています。カメラは、2022年11月にFUJIFILM X-E4というデジタルのミラーレス一眼カメラを購入して以来、フィルムでは撮らなくなっていました。そのカメラを購入以来、スペックの高いカメラが発売される中でも、今でも自分はこのカメラで満足しています。
昨日は、朝から雨が降っていました。いつもの風景を部屋から見ていた時、ふと景色が違って見えました。青空でもなく、曇天でもなく雨の降る雨雲から自分が好きな澄んだ光を放す景色を眼にしました。すかさずカメラでその光景を写真を撮りました。いつもとは違ってとても新鮮に見えたのです。
新しい風景に出会えて嬉しかったのです。その日は、この記事のトップに掲載されたような樹木の写真も撮れました。十年近くこの家に住み、見ていたはずの庭の風景。ずっと見ていた風景が変わる時でした。だから、写真はやめられないのだと思いました。同じに見えるはずの自分が見える風景が、自分の成長や心境の変化のために違って見えて新しい写真が撮れるからです。これからも新しい風景に出会い、写真を撮って行きたいです。
2024-11-02 by
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